2010年9月21日火曜日

12年秋 阪急vsライオン 3回戦

10月3日 (日) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8  9   計
1 2 4 0 0 0 0 0  2   9   阪急       8勝9敗2分  0.471  丸尾千年次 中田武夫 笠松実
0 4 0 4 0 1 0 0 1X 10  ライオン  5勝14敗     0.263  近藤久 桜井七之助 菊矢吉男


勝利投手  菊矢吉男 3勝6敗
敗戦投手 笠松実   3勝4敗


二塁打 (阪)黒田 (ラ)水谷
本塁打 (阪)丸尾 1号 (ラ)桜井 1号


桜井七之助、丸尾千年次、共に被本塁打1、本塁打1


 阪急は初回、フランク山田伝、黒田健吾が連続四球、一死後宮武三郎が中前にタイムリーを放って1点を先制する。更に2回、キヨ野上清光四球、丸尾千年次左前打、島本義文が送って二死後黒田が左前に2点タイムリーを放ち3-0とする。

 ライオンは2回裏、浅原直人、坪内道則連続四球、中野隆雄の投前送りバントが内野安打となって無死満塁、一死後大友一明の右犠飛で1-3、近藤久に代わる代打煤孫伝四球、鬼頭数雄も押出し四球を選んで2-3、藤浪光雄が右前に2点タイムリーを放って4-3と逆転に成功する。2回の攻防では両チームの二番打者が2点タイムリーを放つ。

 ライオン先発の近藤久に代打が送られたため二番手に桜井七之助が登場。阪急は3回、一死後ジミー堀尾文人がセーフティバントを決めて出塁、上田藤夫の右前打で一死一三塁、野上が中前にタイムリーを放ち4-4の同点。更にダブルスチールで揺さぶりをかけると先発ピッチャー丸尾千年次が左翼スタンドにスリーランホームランを叩き込んで7-4と再逆転に成功する。

 ライオンは4回、先頭の大友が四球で出塁すると、続く桜井七之助がレフトスタンドにツーランホームランを放ち6-7。桜井は丸尾にスリーランを打たれたが、丸尾からツーランを打ち返す。トップに返り鬼頭が四球から盗塁、藤浪の二ゴロで鬼頭三進、水谷則一四球で一死一三塁、浅原直人の左前打で7-7の同点に追い付き水谷は三塁に進む。レフトから内野に返球されたが打者走者浅原が一塁をオーバーランしており一二塁間で挟殺プレイ、隙を見て三走水谷がホームに突進、セカンド野上からバックホームされるがキャッチャー島本が落球して8-7と再々逆転に成功する。更に6回、四球の鬼頭を水谷の左中間二塁打で還して9-7とする。

 桜井は4回以降立ち直り8回まで阪急を無得点に抑え、9回から満を持して菊矢吉男が登板する。阪急は9回、上田に代わる代打山田勝三郎が四球、野上も四球、二番手ピッチャー中田武夫に代わる代打重松通雄も四球で無死満塁。阪急ベンチはここで島本に代えて短期兵役から戻ってきた山下実を代打に起用、しかし山下実は三振に倒れて一死満塁、8回から山田伝に代わってライトに入っている西村正夫が押出し四球を選んで8-9、黒田の左犠飛で遂に9-9の同点に追い付く。

 阪急は三番手に笠松実をマウンドに送る。ライオンは9回裏、先頭の坪内が右前打で出塁、中野の投前送りバントをファースト宮武がエラー、柳澤騰市が送って一死二三塁、このチャンスに八番大友一明が中前に劇的なサヨナラヒットを放ち激戦に終止符が打たれる。

 試合経過にもあるように阪急は12四球、ライオンは10四球。10安打で9点を取った阪急に8安打で10点を取ったライオンが競り勝つこととなった。




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