2010年8月12日木曜日

12年秋 イーグルスvs名古屋 1回戦

8月29日 (日) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0  イーグルス  0勝1敗 0.000 藤野文三郎
0 0 0 0 3 0 0 0 X 3  名古屋     1勝0敗 1.000 森井茂


勝利投手 森井茂         1勝0敗
敗戦投手 藤野文三郎  0勝1敗


二塁打 (イ)高橋
三塁打 (名)石丸


最短新記録57分


 秋季リーグ戦の開幕日は西宮に八球団が集結して一日四試合を挙行。第一試合は午前10時、チーフアンパイヤ川久保喜一の右手が上がりプレイボール。

 イーグルスはショートに野村実を配しサム高橋吉雄をセカンドに回す布陣。ファーストにはバッキー・ハリスにレギュラー捕手の座を奪われていた佐藤武夫が入り六番に座る。中根之・野村の一二番、ハリス・高橋・杉田屋守と並ぶクリーンナップ、寺内一隆七番、九番に漆原進と下位に俊足好打のバッターが入り切れ目のない打線になってきた。
 しかしこの日の名古屋先発森井茂のスローカーブは絶好調、イーグルスは高橋の二塁打とシングルの二安打だけに抑えられる。

  名古屋は一番石丸藤吉、二番にレフト高木茂、桝嘉一・大沢清・小島茂男のクリーンナップ、白木一二、芳賀直一に九番三浦敏一の布陣、7回から阪急から移籍の倉本信護をサードに起用、サード大沢清をファーストに回す。
 名古屋は4回までにイーグルス先発藤野文三郎に5安打を浴びせながら無得点。そして迎えた5回、この回先頭の七番芳賀直一が四球後盗塁に成功、森井は遊飛に倒れるが三浦敏一が中前にタイムリーを放ち1点を先制、三浦もセンターからの送球の間に二塁を陥れる。トップに返り石丸藤吉が右翼線に三塁打を放って2-0、続く高木茂の中犠飛で3-0とリードを広げる。


 藤野は6回以降を無失点で切り抜けるがイーグルス打線は森井の前に音なしの構え。結局森井茂は2安打無四球1三振の完封で開幕戦を飾る。名古屋の四番大沢清が4打数3安打の活躍、ヒットは全て右翼へのもの、凡退も右飛と相変わらず徹底している。

 イーグルスの最後の打者は野村の代打で登場した中河美芳でレフトフライに倒れて試合終了となった。中河は8月25日に新規登録されたばかり、読売新聞の「職業野球秋の展望」に「投手兼内野手として関大から中河が加わったが力は未知数である」と紹介されている。未知数どころか大化けすることはご存じのとおり。

 試合終了は10時57分、すなわち最短記録を更新する試合時間57分の新記録を樹立する。

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