2010年7月5日月曜日

12年春 大東京vs ジャイアンツ  4回戦

6月17日 (木) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 1 0 0 0 2 大東京    14勝22敗3分 0.389 桜井七之助-村田重治
0 5 0 0 0 0 1 2 X 8 ジャイアンツ 31勝9敗1分   0.775 前川八郎


勝利投手 前川八郎 4勝3敗
敗戦投手 村田重治 0勝1敗


二塁打 (大)大友 (ジ)三原、水原
三塁打 (ジ)永澤


永澤富士雄、縦横の快打


 ジャイアンツは2回、永澤富士雄右前打、筒井修四球、前川八郎の投ゴロで永澤が三封されるが平山菊二左前打で一死満塁、ここで九番内堀保が中前にタイムリーを放ち2点を先制して先発桜井七之助をKO。更に二番手の村田重治から呉波左前打、三原脩左中間二塁打で3点を追加して一挙5点をあげる。

 大東京は3回、先頭の大友一明が右越え二塁打、伊原徳栄四球、村田が三遊間を破り無死満塁と反撃のチャンス、トップに返り鬼頭数雄が右前打して1点返すが二走伊原はライト中島治康からのバックホームに刺される。続く柳澤騰市の当りはピッチャーライナー、ライナーバックを怠った村田も刺されてゲッツー。大東京は6回、村田が又も左前に流して鬼頭死球で無死一二塁のチャンスを掴むが二本の内野ゴロで1点を返すに止まる。

 ジャイアンツは7回、内堀の右犠飛で1点、8回も三原、水原の連打から永澤が右中間に大三塁打を放って2点を追加して8-2とする。前川は7安打3四球5三振の完投で4勝目。ジャイアンツはこれで8連勝。


 大東京の敗戦投手は村田重治に記録されている。先発桜井七之助は2回ももたずKOされており自責点は4であるが、桜井の残した二人のランナーは村田が打たれてホームインしていることから村田の責任が重いと判断されたものであろう。しかし、村田は3回以降、四球を出しながらも7回までジャイアンツ打線を無安打に抑えており、終盤打たれたとは言え好投の部類に入るピッチングであった。村田は昨年タイガースに入団し、今年大東京に移ってきた。松木謙治郎著「タイガースのおいたち」によると法政大学の藤田信夫監督に高く評価されていたことから若林忠志の推薦でタイガースに入団したとのこと。タイガースでは投手としての出番がなく、今年限りで応召しているため職業野球に残した足跡は通算0勝1敗、すなわち今日の敗戦が唯一の記録として残されているが、現行ルールであれば敗戦投手は桜井七之助に記録される。当時の判断に照らしても、スコアブックに残されている記録だけから判断した場合、敗戦投手が記録される内容ではなかったのではないかと思われる。

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