2010年7月1日木曜日

12年春 金鯱vsジャイアンツ 7回戦

6月15日 (火) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
2 0 0 0 0 0 0 0  0  2 金鯱       14勝21敗1分 0.400 古谷倉之助
2 0 0 0 0 0 0 0 1X 3 ジャイアンツ 29勝9敗1分  0.763 前川八郎-澤村栄治


勝利投手 澤村栄治  18勝2敗
敗戦投手 古谷倉之助 9勝9敗


二塁打 (金)小林
三塁打 (ジ)永澤


中島治康、又もサヨナラ打


 金鯱は初回、一死後島秀之助が二失に生き二盗に成功、本日三番に入るスリム平川喜代美三振、黒澤俊夫、古谷倉之助連続四球で二死満塁、ここで瀬井清が左前痛打して二者還り2点を先制。
 ジャイアンツは1回裏、一死後呉波が中前打で出塁し二盗に成功と金鯱と同じような展開、水原茂の左前打で呉はホームへ向かう、レフト黒澤からのバックホームは中継のピッチャー古谷からキャッチャー相原輝夫へ、しかし相原が落球して呉が生還、この間に水原は二塁へ進む。中島治康右前打で一死一三塁、永澤富士雄の二ゴロの間に水原が還り2-2の同点に追い付く。

 ジャイアンツは3回から先発の前川八郎を降板させてエース澤村栄治を投入、このところ金鯱岡田源三郎監督には古谷倉之助を澤村を避けて活用されているだけに藤本定義監督は裏をかいて前川先発から早めに澤村を投入、言うなれば投手版あて馬作戦か。子飼いの前川だからこそとれた作戦であり(藤本監督は東京鉄道局監督からジャイアンツ監督に招聘された際、前川八郎を引き連れて入団した。)、未だ精神的に幼さの残るうるさ型のスタルヒンでは無理でしょう。

 3回以降は澤村栄治、古谷倉之助ががっぷり四つに組んでの投げ合いとなる(翌日の読売新聞は「かくて澤村の速球と古谷の技巧とは両々相譲らぬ好投を見せて・・・」と伝えている。)。すなわち、澤村は3回から9回を散発4安打無得点に抑えれば、古谷は3回から8回を散発2安打無得点に抑えて9回裏ジャイアンツの攻撃に突入。

 ジャイアンツは9回裏、この回先頭の三原脩が中前打で出塁、呉も右前打で続き無死一二塁とする。水原の投前送りバントは古谷の野選を誘い、金鯱としては無死満塁で主砲中島を迎えるという絶体絶命の大ピンチ。岡田監督は古谷の気を鎮めようとセンターを島から佐々木常助に交代させて一息入れる。しかし中島は右翼線に快打を放ち三原が還ってジャイアンツのサヨナラ勝ち。中島は6月11日のイーグルス戦に続くサヨナラ打を放つ。

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