2010年6月25日金曜日

12年春 金鯱vsタイガース 6回戦

6月11日 (金) 洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9   計
0 0 0 0 0 3 0 0 4   7  金鯱    14勝18敗1分 0.438 鈴木鶴雄-松元三彦
5 0 0 1 4 0 0 2 X 12 タイガース 26勝8敗1分  0.765 若林忠志-藤村富美男


勝利投手 若林忠志 5勝1敗
敗戦投手 鈴木鶴雄 2勝4敗


二塁打 (金)平川、小林 (タ)藤井、奈良、若林


奈良友夫、三番の重責を果たす


 タイガースは初回、金鯱先発の鈴木鶴雄の立ち上がりを攻めて松木謙治郎四球、藤井勇の右前打で松木が三塁に進み無死一三塁、奈良友夫の右前打で松木が還り1点を先制、藤井も三塁を陥れる。景浦将四球で無死満塁、山口政信への二球目にキャッチャー相原輝夫が二塁に牽制悪送球して藤井が還り2-0、山口の三ゴロをサード瀬井清がバックホームするも野選となり奈良が生還して3-0、伊賀上良平に代わる代打玉井栄の二ゴロで山口が二封されるが景浦が還って4-0、玉井が二盗を決めて若林忠志が右翼線にタイムリーして5-0とする。3安打2四球で5得点と無駄のない攻めで主導権を握る。初回から勝負と見て伊賀上に代えて玉井を代打に起用できるのは選手層の厚さがなせる業であるが、長期的視野に立った若手育成の成果でもある。以前にも書きましたが、この春打倒澤村を合言葉に報道陣をシャットアウトして行った秘密特訓は、投手板の一尺前から投げさせる練習が有名であるが、若手に課した特訓はとても親兄弟に見せられるものではなかった(松木謙治郎著「タイガースのおいたち」より)。リーグ戦前の座談会で石本監督は「若手をどんどん使ってレギュラーとの実力差を縮めていく。」と語っており、その言葉通り3月26日の開幕戦から本堂保次、奈良友夫、玉井栄、塚本博睦、青木正一を使うなど若手を実践に投入して育てている。そんな中で奈良友夫が三番に定着してきている。タイガースは代打玉井に代わり皆川定之がサードに入る。


 タイガースは4回も松木、藤井の連打と景浦四球で一死満塁として先発鈴木をKO。二番手松元三彦から山口の三ゴロで1点を追加。更に5回、若林中前打、藤井四球から奈良の右中間二塁打で二者還り8-0、景浦、山口連続四球で満塁とし、皆川が右前に2点タイムリーを放ち10-0とする。
 金鯱は6回、この回先頭の松元が一失に生き佐々木常助が死球、トップに返り濃人渉中前タイムリーで1-10、濃人二盗失敗後、小林利蔵が右中間に三塁打で2点目、黒澤俊夫が右翼線安打し点3-10と反撃する。


 タイガースは8回、二死から松木四球、藤井中越え三塁打、奈良友夫左前打で2点追加して12-3。金鯱は9回、瀬井右中間三塁打、島秀之助四球、一死一三塁から、村田信一の投ゴロを若林が三塁に悪送球して1点、佐々木四球、濃人中犠飛で2点、更に江口行男右翼線タイムリー、小林右中間二塁打でこの回4点を返して若林をKO。しかし二番手藤村富美男に黒澤が三邪飛に打ち取られてゲームセット。金鯱は良く粘ったが前半の失点が重すぎた。


 タイガースは14安打で12得点、藤井、若林が3安打、このところ三番に定着している奈良友夫は6打数3安打4打点の活躍。

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