2010年5月9日日曜日

12年春 阪急vsセネタース 3回戦


4月28日(水)洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急      9勝5敗 0.643 中田武夫
1 0 0 0 0 1 0 0 X 2 セネタース 8勝6敗 0.571 野口明


勝利投手 野口明   6勝2敗
敗戦投手 中田武夫 1勝1敗


セネタース積極的な走塁で阪急を下す
 セネタースは初回、トップの苅田久徳が三遊間を破りすかざず二盗、中村信一四球後ダブルスチールを決めて無死二三塁とする。尾茂田叶の当たりは遊ゴロ、ショート上田藤夫が一塁に送球、三走苅田は本塁をうかがう素振りを見せる、ファースト宮武三郎は三塁へ送球、これが悪送球となり苅田生還して先制。いかにもセネタースらしい点の取り方である。セネタースは6回も二死後家村相太郎が遊失に生き綿貫惣司右前打で二死一二塁、野口明の当たりはセンターへ抜け二走家村は三塁を蹴ってホームへ突進、これを見た一走綿貫は二塁を蹴って三塁へ向かう、センター山下好一のバックホームをカットしたショート上田はホームをあきらめ三塁に送球し綿貫を刺すが家村のホームインの方が早く一点追加し2-0と突き放す。綿貫の自らを犠牲にして家村を還す好走塁が光る。
 守ってもセネタースは4回に5-4-3、5回にも1-6-3と二つのゲッツーを決め百万ドル内野が本領を発揮。野口明は阪急打線を2安打5三振3四球無得点に抑えて完封勝利を飾る。
 主砲山下実を脚部の負傷で欠く阪急は、三番ファーストに宮武三郎を起用、慶応義塾大学時代は長打力が誇っていたが宮武も病気明けとあって往年の力を発揮していない。快調な打線に支えられて第1期を首位で終えたが、ここにきて打線不振は極まれり、苦戦が予想される(当ブログでは宮武の活躍をお伝えできそうにないのは残念。歴代強打者列伝で3人を挙げるなら、宮武三郎、景浦将、中西太である。)。中田武夫に目途がついてきたのがせめてもの救いか。(写真左が新打線、右が旧打線)

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