2010年5月18日火曜日

12年春 タイガースvs金鯱 4回戦

5月6日(木)上井草


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 3 0 4 0 0 1 1 9 タイガース 11勝5敗1分 0.688 西村幸生
1 0 0 0 0 1 2 0 0 4 金鯱      6勝11敗   0.353 中山正嘉-鈴木鶴雄-松元三彦

勝利投手 西村幸生 3勝2敗
敗戦投手 中山正嘉 3勝3敗


二塁打 (タ)岡田 (金)佐々木、小林
三塁打 (タ)景浦2 (金)安永


景浦将の豪打さく裂

 金鯱は初回、安永正四郎、小林利蔵が連続右前打、三上良夫二失で満塁とし、瀬井清が押出し四球を選んで1点を先制。タイガースは3回、この回先頭の八番岡田宗芳が左中間二塁打、続く西村幸生四球、一死後藤井勇が左前に痛烈に流し打って1-1の同点とする。更に二死一三塁から主砲景浦将を迎える。マウンド上の中山正嘉は松山商業時代一昨年夏の甲子園優勝投手、景浦は松山商業の大先輩、景浦の打球は右中間を真っ二つに破る三塁打となり3-1と逆転。

 更にタイガースは5回、西村、松木謙治郎が連続四球、金鯱ベンチは中山を諦め鈴木鶴雄を投入、藤井の一ゴロで西村三封、御園生崇男四球で一死満塁となり景浦将を迎える。景浦の打球はセンター頭上を越える大三塁打となり満塁走者一掃、6-1とリードを広げる。奈良友夫の二ゴロで景浦も還り7-1と勝負を決める。
 金鯱は6回、佐々木常助の二塁打と濃人渉の内野安打で一三塁とし、重盗を決めて7-2。7回にも小林の二塁打、瀬井、松元三彦のヒットなどで2点を返し7-4と粘るが、タイガースは8回敵失で1点、9回も本堂保次の二ゴロの間に1点を加えて9-4で快勝。西村幸生は12安打を許すも要所を締め3四球10三振の完投で3勝目をあげる。

 今季のタイガースの勝利は総合力によるものが多く、景浦一人が目立つゲームはここまで無かったが、本日は3打数2安打三塁打2本で5打点、景浦一人で金鯱投手陣を粉砕した試合であった。


*当ブログ秘話
  本日完投勝利を飾った西村幸生が奪った三振は10個ですが、公式スコアブックの投手成績欄には12個と誤った数字が記載されています。これは推測ですが、そもそも投手成績欄に記入する数字は打者成績欄で集計した数字を転記することになると思いますが、恐らく転記する時に隣の残塁数12と間違えたのではないでしょうか。現在であればエクセルで集計していれば間違いは起こりませんが何分全て手作業で行っていた時代ですから。因みに当時の新聞記事にも実際の記録と誤った記述が多く見られます。現場の記者が書いたスコアを原稿にする際に間違いが起こるのは当時の情報伝達手段からすれば当然のことでしょう。

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