2010年5月31日月曜日

一騎討ち ③

 今年のナショナル・リーグサイ・ヤング賞争いを論じる「一騎討ち」第3回をお届けいたします。
 5月30日現在、ティム・リンスカムは5勝1敗、ここ2戦で防御率を1.76から3.00に落としていますが、奪三振80は指定席のナショナル・リーグ第1位。
 一方、ロイ・ハラデーは5月29日のマーリンズ戦で完全試合を達成して7勝3敗、防御率1.99、奪三振70。今期これまで11回先発して完投勝利が4回、うち、完全試合を含めて完封勝利が3回。メジャーのピッチャーは球数制限があるため完投はしないものだと思っている方も多いかと思いますが、ロイ・ハラデーに限っては例年日本の投手よりも完投が多いのです。これはすべて彼のピッチングスタイルに起因しており、ぐにゃりと曲がるツーシーム、シンカーで内野ゴロの山を築きます。

 ナショナル・リーグ投手部門では、勝利数、防御率共にロッキーズのヒメネス投手が他を圧しておりますが、本拠地クアーズ・フィールドが高地にあるため打撃戦になることが多く、今後は極めて厳しいのではないでしょうか。
 ということでリンスカムVSハラデーの構図に変わりはなく、依然として70対30でハラデー有利と考えております。


*写真はロイ・ハラデーのサイン。ハラデーは商業用サインをしませんので意外と珍しいのではないでしょうか。


 

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