2010年4月30日金曜日

12年春 イーグルスvs大東京 2回戦







4月19日(月)洲崎

1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 イーグルス 3勝9敗   0.250 古川正男
0 0 3 1 2 0 0 1 X 7 大東京   5勝6敗1分 0.455 近藤久

勝利投手 近藤久  3勝2敗
敗戦投手 古川正男 1勝2敗

二塁打 (大)浅原、藤浪2
三塁打 (イ)辻 (大)水谷

近藤久投打に活躍
 大東京は3回、筒井隆雄が四球で出塁、近藤久の当たりはボテボテの一塁線ゴロ、これが幸いして内野安打となる間に筒井三進して無死一三塁、トップに返り鬼頭数雄一二塁間を破り先制、水谷則一左中間へ三塁打して3点を先取。更に4回、藤浪光雄四球、漆原進三失で掴んだ無死一三塁のチャンスに近藤中前タイムリーして4-0。5回にも坪内道則遊失、浅原直人三塁内野安打から藤浪光雄左翼線に二塁打を放ち6-0とリードを広げ、8回も近藤の右飛が相手エラーを誘い1点を追加。自ら2安打して調子に乗る近藤は、イーグルス打線に8四球を許すも4安打5三振無得点に抑えきり見事完封で3勝目を飾る。近藤久の投打にわたる活躍で大東京は5割復帰へあと一歩。

 2回裏の大東京の攻撃は、四番中村三郎が四球で出塁、続く浅原直人が右中間に二塁打を放ち無死二三塁となり藤浪光雄の当たりはショートへのゴロとなりました。この時白球をつかんだのはショートを守る辻信夫です。辻は一塁に走る藤浪と三塁からホームを窺う三走中村三郎を両睨みし、体を反転させてサードに送球して中村を刺しました。写真中央のスコアブックの記載を解説すると、中村の第一打席のBBは四球を表し、左隅のeは五番打者により三塁に進塁したことを表します(すなわち、浅原の二塁打で無死二三塁)。「6-5及びその下の1」は藤浪の遊ゴロがサードに送球されて中村が一死目を記録したことを表します。そして、一死一二塁から漆原進の一邪飛(恐らくハーフライナーでしょう)をファースト石井秋雄が捕球してそのままファーストベースに入り無補殺併殺を記録しました。

 辻信夫はWikipediaにも紹介されていない選手ですので、当ブログで徹底調査してみます(ゴールデンウィークに入って暇なので、因みに5月6、7日は出勤です。)。今年足利工業からイーグルスに入団、1920年生まれのようなのでこのとき若干17歳(登録選手名簿では19歳となっているようですが、これはかぞえ年齢で表記されているため。4月19日に誕生日が来ていなければ満17歳ですが、遅生まれなら18歳)、恐らく名古屋の養成選手西沢道夫に次ぐ若さと思われます。この場面でのサード送球は相当の野球センスを感じさせます。二塁ランナーが三塁に走ったケースで若干シチュエーションが違いますが、現西武の浅村栄斗が大阪桐蔭時代甲子園で見せたプレーを思い起こさせます(このプレーはユーチューブで見ることができます。因みに浅村は現若手では私の一押しの選手、中島が怪我から復帰してスタメンからはずされましたが中島をサード、中村をファーストかDHに回してでも使い続けてほしい。)。ショートの控えとして途中出場がいくつかありましたが、前日の試合で初のスタメン。これまで7打数0安打、本日も第三打席まで1四球のみで通算9打数0安打で迎えた第四打席でセンターオーバーの三塁打を放ち職業野球入り初安打を記録しました。辻信夫にとっては、プロでやっていけるという感触を掴んだ忘れられない試合となったのではないでしょうか。

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